K様邸は築38年の木造住宅で、奥様が生まれ育ったご実家です。
新築時から何度かリフォームをされていましたが、今回のような大規模な工事は初めてのこと。
リフォームやリノベーションでは解体をしてみて初めてわかる箇所もたくさんあります。
例えば今回のK様邸では、浴室解体時に土台と柱部分、窓下など数か所に白アリと湿気による腐食が見つかりました。
特に在来のタイルの浴室では土台部分に水が回りやすく、腐食が進行してしまうケースが少なくありません。
腐食した部分は取替え、今回のようにシステムバスを導入することで、直接土台部分に水が回るのを防ぎ、建物の構造を守ることができます。
2階は間取り変更のためほぼスケルトン状態したので、現状の建物の様子をしっかり確認することができました。
不具合のある箇所はすべて快適にお住まいいただけるよう、補修・補強しています。
桁が梁に届いていない箇所があり、延長加工及び補強
筋交いを追加し補強
断熱材は交換
床の不陸を調整し、補強
これらの箇所は写真にまとめ、将来的な工事や不具合に備えるため、施主さまにお渡ししています。
リノベーションは仕上がりのデザインも大切ですが、長く快適に住めるためのしっかりとした構造が必要不可欠です。
普段生活する際には見えない場所ですが、リノベーションは家の構造を知り、最適化する絶好のチャンスなので、構造部分にきちんと予算をあてることをおすすめします。
解体時の状況によって思わぬ費用が発生する場合もあるので、それらの可能性を踏まえた予算計画が必要です。【つづく】
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